神様の独り言
第7章 迷羊は知識を拾う
手話で話していた少女が…
いきなり声を出した事に…幹部達は驚いていたが――――――…
心地よく耳から脳に入る道子の声は…
薄れかけていた…道子への忠誠心が濃く脳裏に刻まれていく―――…
それは、合併だと息巻いていた者達をも一瞬で黙らせた――――…
「大変…申し訳ございません…
一瞬でも…道子様のお気持ちを踏みにじり―――――…
この様な…世迷い言に信念を歪ませてしまいました…
この償いは――――」
「償いは―――…
生きて…この会社のために再び頑張ってください」
危うく…自害する勢いに…道子は、先手を打ち―――…
生きる事を…刻み着けた…