神様の独り言
第7章 迷羊は知識を拾う
道子は、資料を閉じて……
会議室を見渡す―――――…
不本意だが…
義理父の会社はそのままの形で残したかった…
経営が傾き…苦肉の策での話なら解るが―――――…
今回の話は…そんなモノではないと…強く感じる――――…
道子は、大きく深呼吸をすると…
役員全員に聞こえるように声を出した―――――…
「ここまで、義理父の会社を盛り上げ…繁栄していただきありがとうございます…
出来る限りの、義理父の方針を通していただきたい―――…社が傾くその時まで…
守り――――…愛してください……」
道子は、役員の皆の前で頭を深く下げた―――――…