神様の独り言
第7章 迷羊は知識を拾う
その頃…ハキは小学1年の勉強を、乾いた大地が雨を全て飲み干すような勢いで吸収し始めていた…
勉強が楽しいハキは…どんどん酒井のくれた教材を進めていく――――――…
いくらか、ひらがなが読めたハキは、カクカクしたデザインの漢字に興味を持った…
そして、いつの間にか…国語辞典と漢字辞典を見ている時間が長くなっていた…
同じ“はし”でも…
【橋】【端】【箸】【梯】…
と、沢山表現出来る事を学んで!1人興奮していた…
漢字は…一つ一つ綺麗だし…
辞典は、教材を進めながら気になる字や漢字は調べるのにも役に立った…
一時間前まで、辞典の引き方すら知らなかったハキだが…酒井に教えられ…ゆっくり引くことが出来る様になると…
あれこれ調べ始めた―――…
今では、スイスイ引ける自分の成長に!嬉しくて、書庫の難しそうな本を手にとっては、調べるが…難し過ぎて、何度か挫折するを…繰り返すのであった…