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神様の独り言

第7章 迷羊は知識を拾う


しばらく書庫をうろつき…難しい本を手にしたり…開いたりしたが…


ハキの中では、国語辞典と漢字辞典が一番面白い!と、落ち着いた…



手話の本も、簡単なのは覚えたが…


会話を成立させるためにはまだまだ道のりは長い…


でも…ハキは、それでも嬉しかった…




会話が…できる…




ハキは、その事実だけで…幸せで胸の奥が温かくなっていく――――――…




そして、ある言葉を一生懸命練習していた――…




『道子、ありがとう』






ハキは、窓ガラスに映る自分の手話姿を見て…赤面する







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