神様の独り言
第7章 迷羊は知識を拾う
どのくらい…
そうしていただろう―――…
ハキは、そのまま眠ってしまった――――――――…
暖かい部屋…
柔らかくいい香りがする部屋…
酒女の…苦いビールの匂いや、嫌味な化粧の匂いは、もうしない…
金男の…すれたタバコの匂いも…しない―――――…
爽やかで高級な柔軟剤の香り…
ラブホの様な…
キツイ海外の柔軟剤で下世話な情事の臭いを上塗りする様な……そんな甘ったるい香りではない―――…
本当の幸せの香り――――…
ハキは、夢の中で…真っ白なシーツにくるまり…笑った―――――…
だが…
じわじわと…真っ白なシーツが端から…黒く…汚れて行く―――――――――…