神様の独り言
第7章 迷羊は知識を拾う
夢の中で…ハキは、白シーツが汚れて行くのを…震えながら見ている――――…
そして……真っ白だったシーツは…
ハキを包む様に…真っ黒になる――――…
―――…そう…だよね…
ハキは、そう呟き――――…
黒く染まるシーツを身に纏い…振り返る―――――…
すると…
シーツの端を掴み…
酒女と金男が…ハキを睨み立っている…
「バケモンのくせに…
何…お前だけ…幸せになろうとしてんだよ」
二人の唇が…そう動くと…
自分の体が……腐り…
頭をかち割りたくなるくらいの腐臭を放ち始めた―――――――…
「う゛…がっ……がぁ!!」
何度叫んでも…腐敗は止まらず…
その腐臭に……犬達が群がり始めた―――――――…