神様の独り言
第2章 神様は生まれた
そんなある日――――…
母の態度に限界が来ていた義理子達が…
屋敷に火を放った――――…
後妻とその子も…
いなくなれば…自分達が全てを取り戻せる…
そう考えたのか…
実家に…なんの躊躇いもなく…火を着けた…
道子は義理父の書斎で異変に気がつき…
大事な本を守ろうとした―――…
だが…
火の回りは、思った以上に早く…
道子は…手元にあった数冊を抱え…逃げるのがやっとだった――――――…
「―――――…な…」
しかし…義理子達は…
屋敷から本を抱えて逃げてきたる道子に…
「火の中に戻れ!疫病神!」
と…石を投げつけた!
石は道子のこめかみに直撃し…
大事な本を地面にばら蒔いてしまった――――――…