神様の独り言
第2章 神様は生まれた
その時…
地面に落ちた本が…あるページを開いた状態で道子の視界に入ってきた――――…
“催眠術”“暗示”
こめかみの痛さ…
ジンジンと感じる頭痛とは違う痛み…
本を汚された…怒り…
じわじわと…
穏やかだった道子の中に…
黒く何かが広がっていく…
“催眠術で…相手をいのままに…”
道子は、開いたページを…
横目で読み――――――…
その場で実行した…
「―――――…醜い心は…あの火に投げて清めなさい」
道子は…本の通りに…義理子達に催眠術をかけた…
この時…
道子は…15歳だった…