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神様の独り言

第9章 迷羊は神を知る


流石に…見過ごせない使用人による盗聴器の設置数に…


酒井は、設置した使用人に聞き取りをした――――…



だが…狐につままれた様な…



不思議な答えしか帰って来なかった…





「神が…これを置いてきてほしいと…言うので…」



「神が…望まれたので」





使用人の口から“神”と出てくると…鳥肌が立った…



道子の他に…“神”がいる…





しかも…道子に似た力…




酒井は、使用人にその人物を聞くが…



靄がかかっているように…


その者の事はわからなかった…





だが…





日を改めて…使用人に同じ事を聞くと―――――…




「は?私が…そんな事を言ったんですか?」




と、“神”の存在事態消えていた――――――――…







持続しない…“神”






道子の力に比べたら……




なんともお粗末な力…



だが……



そんなお粗末な力に振り回されているのだ…




笑えない…




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