神様の独り言
第9章 迷羊は神を知る
糸口がみつかれば話は、とんとん拍子にすすんだ…
施設が解れば…彼に会いに行くのはたやすい事だった―――――…
だが…
時田 大樹は―――――…
施設から…別の施設に移ったと…
施設長が…道子達に返事を返した―――――――…
『――――…おかしいですね…』
酒井が大樹の移転先を確認したが…
足取りはつかめなかった…
ただ…
綺麗な女性が迎えに来たと……
弁護士なのか…代理人なのかは定かではなかったが…
施設長が…見とれるほど…美しく…
つい…なんでも了承してしまったと…
反省すべき点なのに…笑って、その美人を思いだし余韻に浸るほどだった―――…