神様の独り言
第12章 神様は迷羊に救われる
海外へ行く準備を着々と進め―――――…
移住先も決まった―――…
酒井の手際は、流石なれたもので…
あっという間に手続きと言う手続きを終わらせた―――…
その間も、ハキの点滴は外れることもなく…
薬のせいか…
寝ている日が増えていた…
起きて…道子と風呂に入り…
食事をして…トイレに行く…
道子とだけ話をして―――…
寝てしまう――――――…
刺された場所が悪かったのか…
ぐったりした姿を…酒井は、心配していた…
だが…道子は、「海外にいったら…少しはよくなるわよ!いいお医者様を見つけるわ…」
と、前向きにハキの様態と向き合っていた――――…
道子にとって…ハキは…大事な存在…
たとえ…植物人間になっても…側を離れない……
そう…言っていた…
酒井は、二人の未来を早く安定したものにしなくてはと…仕事に邁進した…