神様の独り言
第12章 神様は迷羊に救われる
だが…酒井も…たまに襲われる頭痛に悩まされていた―――――…
海外に一緒にと…道子に誘われたが…
体調も優れない老いぼれが…二人の邪魔をするのではと…
一緒に行くことを考えていた…
使用人は他にもいるし…
海外で、本格的な執事をつけるのも可能な二人だ…
酒井は、身を引こうと考えていた…
道子は残念がるだろうか…
酒井は、テーブルに広げられた…“竹の子の里”を片付け始めた…
「こんなに…散らかして……」
酒井は、食べ残された“竹の子の里”のクッキー生地をみて……
そっと口に入れた――――…