神様の独り言
第12章 神様は迷羊に救われる
「なぜ…道子様を殺して…すんなり成り代わらなかったのですか?
道子様のすべてをてに入れるのが……泉様の最終目的だったのでは?」
「――――――…えぇ…
道子の力も手に入れて…私の計画は終わり―――――」
道子を…薬漬けにし…
声を操るのが目的――――…
酒井とハキは、泉の真の目的を知る――――――…
「私には……力が…なかった…
だから――――――…
愛してもらえなかった…
和義さんは……母を愛した…
ずるい……なんだって聞いてあげたのに!!
なんだって教えてあげたのに!!
和義さんは…私を…力のある子と…沢山触ってくれたのに――――――――…
村の誰かが…私には力が無いって…和義さんに言うから!!
お母さんに…取られちゃったじゃない!!」
泉の…叫びが…土手の――――…
静かに生える草花を揺らす―――…
「和義さんは…私の…だったのに――――――――…
お母さんなんかと……
しかも…和義さんの子を産んで自殺って――――――…
誰が育てるのよ!子供!!
何度、そいつを殺そうかと考えたわ!!
でも、和義さんの子だと思うと…殺せなかった……
しかも…声の力もあった―――…
だったら…その力…活用するは当たり前でしょ?!」
泉は…
睨み続け……血管が浮き出るくらい…体に力を込める!!