神様の独り言
第12章 神様は迷羊に救われる
「はぁ?何……その変な食べ方…
それで?解除されるの?」
泉は呆れたように…酒井の後ろにいる道子を睨んだ…
「―――――それに…本物の裕太様から…連絡がございました…」
「――――――――はぁ?あのガキ…」
「さすがでございました…
裕太様の生い立ちが…裕太様をお救いになったのでしょう…
痛みに…耐え―――――…
命を繋ぎ止めておいででした」
ガサッ――――――っと…
土手の下から…
目をギラつかせた少年が現れ―――――――…
酒井の後ろにいる…道子に近づく――――――――…
「―――――平井…裕太…生きていたのか……」
泉は、殺したはずの耳のない少年の登場に…顔がひきつる――――…