神様の独り言
第12章 神様は迷羊に救われる
「ぐぁあがああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
今までに…聞いたことのない低い声で道子は唸り…
震える!
「道子様!!」
「ぐぁが!!」
酒井とハキが道子の異常なまでの痙攣を慌てて押さえるが!!
女性の力とは思えない力で、押さえる手を振り払われる!!
地鳴りの様に唸る声は――――…
悪魔が這っているかの様な不気味さも感じられる!!
道子はガクガクと、激しく体を車椅子に叩きつけながら…
口から泡を吹き始め……
ピタリ――――…と、痙攣を止めた…
酒井が慌てて周りを見渡す!!
一般人の有無に―――――…
気を取られる―――――…
「―――――…ぅ…ぁう…」
「―――――始まったわ…
酒井さんも…裕太君も…耳が聞こえないから…問題ないかもしれないけど…
これから……道子の神の声は世界を動かすわよ―――…
道子を崇め……愛し…命を捧げるの―――――――…」