神様の独り言
第12章 神様は迷羊に救われる
酒井は、泉の側に落ちているヘッドフォンと…イヤホンを掴み!!遠くでうろたえていた婦人警官にヘッドフォンを被せた!
そして、隣にいた人物に…イヤホンをさせた!!
二人しか助けられないが……後は……
道子の口を塞ぐのみ――――…
酒井の脳裏に……道子の死がよぎる――――――――…
ただただ…犠牲になったのは
道子なのに――――――…
先代の和義――――――…
それに…泉―――――――…
力に振り回され……
復讐の道具にされ――――…
意思を無視し暴走させられた…
「道子様――――――…道子…さま…
どうか……お許しを……」
酒井は、側に落ちていた…血のべっとりついた拳銃を…暴れ歩く道子に向けた―――――…