神様の独り言
第12章 神様は迷羊に救われる
パ―――――――――ン…
乾いた銃声音が……混沌とした土手に響いた――――…
キャーっ!!と…婦人警官がヘッドフォンを掴みしゃがみこんだ―――――…
「――――――――ぁ…ああ…」
酒井は、射った後の……静かな光景に――――――――…
手にした銃を………落とし…
地面に崩れ泣いた――――…
「う゛ぐぁ……」
そこには…
―――――…ハキが…
道子を庇うように覆い抱き締め……
銃弾を背中に受け止めていた―――――――――…
だが…勢いのある銃弾は…ハキを貫通し――――――…
道子のこめかみに……
埋まった―――――――――…