神様の独り言
第3章 神様は立ち止まる
道子は…ハキを連れて…
浴室に向かった…
少年とは言え…
ハキは立派に男として成長していた…
年は、定かではないが…
13…14―――…15歳ぐらい…だと…道子も酒井も思っている…
華奢な体…
だが…鍛えれば…バランスの取れた身体になると…
酒井は言っていた――――…
「ハキは…本当に何歳なのかしらね―――――…」
「あ゛…う゛…ぅ」
道子の問いかけに…何かを答えたいみたいだが…
ハキには…伝える術がない…
一度…筆記での会話を試みたが…
字が…あまり書けないらしく…
ジェスチャー…も…ぎこちない…
生まれてから…ちゃんとした教育は受けさせてもらえなかったのだろうと…
雰囲気で悟った……
だが―――――――…