*恋愛ポエム集*
第29章 嘘の愛言葉
“…ずっと前から
好きでした…”
私は彼に
そう伝える。
…だけど伝えた途端
振られてしまうことが怖くなって。
“…なんてね。”
“冗談冗談。”
そうやって
いつも誤魔化してしまう…。
…だけど
伝えた時に見せる
彼の表情。
顔が真っ赤になったり
なぜか
嬉しそうな顔をしたり…。
そんな彼の表情が
可愛くて。
愛おしく思えて。
だから私は
彼のそんな表情が見たくて
毎回彼に
嘘の“愛言葉”を伝える。
…私の中に
秘めているこの気持ち。
いつか
彼に伝わるのかな。
~Fin~