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恋密度〜官能・従兄妹編

第2章 蒼い果実

そして、おじさん達に肩を組まれながら話しをしている晃一は時折盗み見るように真美を見つめていた──


「真美…」


「…!?…お兄ちゃん」


お風呂上がりに縁側で休んでるとお兄ちゃんが話かけてきた。

「隣、座ってもいい?嫌じゃない?」


すこし驚き無言で頷くアタシにお兄ちゃんはホッとした表情を見せる。そしてお兄ちゃんはゆっくりと話始めた。


「真美が俺を避けてるような気がしてさ……なんか、ずっとよそよそしいから…」


お兄ちゃんは縁側に腰掛けて前を向いていた──

月明かりの中で見えたお兄ちゃんの骨格のいい顎のラインが男の人って感じがしてなんだかドキドキする…

「真美はもう、中1か……早いな…あの日から七年も経ったんだな──」


「──!」


お兄ちゃんの言葉にアタシは目を見開き顔をあげた。

お兄ちゃんは無言のままアタシを見つめ返した。


「──ほんとは……今回、帰るのもすごく悩んでさ…勉強が忙しいってのも嘘だったから…。あんなことしちゃって……時間が経てば経つほど、自分に嫌悪感が沸いて……真美が気づかなきゃいいって願ったりもしたよ、あの時したことが何かわからなきゃいいのにって……」

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