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12cm~越えられない距離~

第12章 嫉妬

要するに、こないだアキが部活サボったのは俺のせい…って事になってる訳か。

「えーっと、ごめん。それで、用件は何なんだ?」

何だかワケわからなくなって、リーダーっぽい子に話しかける。

「アキ様に近寄らないで下さい!!」

「それは無理」

「どうしてですか!?」

「だってなぁ、同じクラスだし」

「…だったら、アキ様に関わらないようにして下さい!!」

「アキが俺に会いたくないってのなら聞くけど、本人から言われない以上聞く義理はない」

すると、突然

「何してるの!?」

振り向くと、ジャージ姿の真央とアキが立っていた。

「アキ様!!」

「繚に何か用なの?」

アキが俺を『繚』と呼んだ事で、3人の中にざわめきが生まれた。

「私達はアキ様を助けようと…」

「その気持ちは嬉しいけど、勝手なことはしないで」

「勝手…」

リーダーらしき子は、言葉に詰まって手をぎゅっと握りしめた。

涙目になってる子もいる。

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