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12cm~越えられない距離~

第12章 嫉妬

「でも今も女子と一緒に居ただろ?」

「あ、あの子は相談室の依頼者」

「あのクッキーの?…巧くいきそうか?」

「多分。秘策があるし」

ノブちゃんはニカッと笑った。



これから部活に行くというノブちゃんと別れて、一人で歩いていると

「ちょっといいですか?」

突然前を塞がれて、声をかけられた。

「え?」

俺の前に立っているのは、女の子が3人。

見覚えが…あまり無いような…?

「何か用?」

「あなたに警告します」

「アキ様に近寄らないで下さい」

…は!?

アキ様って事は、この子達はアキのファンの子なのかな?

にしても。警告って何だよ!?

「あなたが関わるようになってから、アキ様の様子が変わったんです」

「バスケが大好きなアキ様が、練習を休むなんて考えられないのに」

「その日、あなたと公園にいたのを目撃したって情報も入ってるんです」

「アキ様をそそのかさないで!!」

「アキ様は優しいから、きっと断れなかったのよ」

矢継ぎ早に話されて、その勢いに圧倒されてしまった。

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