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12cm~越えられない距離~

第13章 認めなさい!!~晶side~

真央が教室まで迎えに来た。

部活を休んだ次の日から、こうやってわざわざ迎えに来るようになって…。

大丈夫だ、って言ってるのにね。

ふと真央を見ると、繚と話してる姿が見えた。

あの日、繚と話して…何となく吹っ切れたんだ。

それにしても、あの励まし方には参った。

思い出して、笑いを浮かべる。

まるで告白されてるようで…一人でドキドキしてしまった。

帰り支度が済んで、真央に声をかける。

「真央、お待たせ。行こうか」

すると真央が繚を誘って、繚が私を見た。

何でそんな窺うような態度なのよ!?

「別にいいけど…?」

断る理由もないし。一緒に帰るだけでしょ!?

「何?二人とも何かヘン!!」

私達の態度に真央が眉を寄せ、繚が真央の肩に手を置くと、そのまま教室から出ていった。

何だかんだ言って、二人仲いいよね。

幼馴染みって、そういうものなのかな?

自分にはそんな相手がいないからよくわからないけど…少し、羨ましい。

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