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12cm~越えられない距離~

第18章 冗談じゃなくても~真央side

繚平くんちを出発して、屋台が出る河原沿いまで歩いて行く。

自然と男女に分かれて歩いていて…

雰囲気が…重い。

ま、あれだよね。

アキが口数少ないのは、繚平くんのせいだよ。

せっかく繚平くんに褒めてもらおうとしたのに…あれだもん。

似合うとか、可愛いとか、きれいとか…いっぱい言葉ってあるのに。

歳上みたい、って、どういう意味?

大人っぽい、って言ってくれた方が、まだいい意味に取れるのに!!

「アキ…苦労するよね」

「え?何で?何が?」

あたしの話に戸惑ってるアキを見て、ため息をこぼす。

これは、何がなんでも繚平くんに褒めてもらおう。

じゃなきゃ、アキが不憫すぎる。

ノブちゃんが褒めてくれて…

恥ずかしいような、照れ臭いようなムズムズする気持ちだったけど…

でも、嬉しかったもん!!

アキにもそんな気持ちになってもらいたい!!

その為には…

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