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12cm~越えられない距離~

第18章 冗談じゃなくても~真央side

「ねぇ、金魚すくいしない?」

屋台で女の子らしい鉄板って、やっぱりこれでしょ!?

可愛いって思わせるんだから!!

…って思ったのに。

「花火見るのに、今から金魚持ち歩いたら死ぬぞ」

繚平くん!何でそういう事言うかな!?

「じゃあ、ヨーヨー釣りは?」

「いいけどさ、まず何か食わない?俺、腹へった」

確かに…。もう6時半だもんね。

「何にする?」

出来れば、可愛く食べれるものがいいんだけどなぁ。

悩んでいると、ノブちゃんはオムレツ焼そば、繚平くんはお好み焼きを買っていた。

「アキは何にする?」

「チヂミの屋台があったから、食べてみたい」

「そっか…」

たこ焼きもいいけど、青のりが唇についたらやだなぁ…。

「真央ちゃん、何にする?」

オムそばを手に戻ってきたノブちゃんは、あたしがまだ買ってないことに気づいた。

「たこ焼きにするか、焼そばにするか悩み中」

すると、にやっと笑って

「でも気持ちはたこ焼きに傾いてる」

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