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12cm~越えられない距離~

第22章 自信、無くなるよ…

花火大会が終わり、お盆も済んだ。

もうすぐ夏休みも終わっちゃうなぁ…。

夏休みが終わるってことは…

俺はため息をついた。

2回目の部活があるって事だ。

コンクール用の絵。

構成は頭の中でまとまりつつあるんだ。

だけど、下書きをすると、途中で止まってしまう。

自分でもダメだと思ってるんだけど…この癖はどうにもならない。

もうちょっと真面目に取り組まなきゃなぁ…。

はぁ、とため息をつくと、

「辛気くさい顔してる!!そんなんで店に立たれるとお客が減るから笑いなさい!!」

ハハオヤの叱責が飛んでくる。

「へいへい、気を付けます」

すると、携帯電話が鳴った。

画面を見ると…ノブちゃん?

「何だよ」

「お前なぁ、いきなりそれ!?」

「用がなかったら掛けてこないだろ?」

「それはそうなんだけど…何か面白くない」

何なんだよ!?

「で?」

「宿題、終わった?」

「…まだ数学と翻訳が出来てない」

「後は?終わった?」

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