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12cm~越えられない距離~

第25章 付き合って下さい!

エントリー用紙に記入して、絵を提出する。

近藤の態度が気にはなったけど、とりあえず描き上げたことに満足していた。

さぁてと。

やる事やったし!

帰るか。

荷物をまとめて帰り支度をすると

「お疲れ様」

残ってる部員に声をかけて、部室を後にした。



靴を履き替えると、帰り道を歩く。

何気に体育館の側を通りかかると、中で練習している声が聞こえてきた。

そう言えば、バスケ部も今日練習日だったな…。

映画を見たときに、そんな話をした覚えがある。

少しだけ姿が見たくて、ちょっとだけ寄り道をする事にした。

まったく…本当に末期だな。

自分の行動に、半ば呆れてしまう。

体育館に入ろうと、入口に近付くと、誰かの話し声が聞こえてきた。

え?誰だ!?

声のする方向を見ると…

あれは…真央と、要さん…?

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