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12cm~越えられない距離~

第25章 付き合って下さい!

真央が要さんに食ってかかってる。

珍しいな。

真央って、あんまり口喧嘩とかする奴じゃないのに。

二人が気になって、足を止めてしまった。

「何であたしがキャプテンなんですか?アキの方がよっぽど…」

真央の話を片手をあげて止めると

「そうやってアキに頼りきりなチームになってほしくないから」

「え!?」

要さんの言葉に、真央は目を見開いた。

「それにあの子の性格上、キャプテンは向かないって思ってる」

要さんは、驚いてる真央に

「私…キャプテンやったからわかるけど、もしアキがキャプテンだったら、全部自分で抱え込んで苦しむと思う」

「あ…」

真央も思い当たる所があるんだろう。

要さんに頷いて、眉を寄せた。

「だから私は真央が適材だと信じて選んだの」

要さんはにこっと微笑むと

「真央の明るさでアキを助けてほしい」

そう言って、真央の肩をポンと叩いた。

「…分かりました」

真央は口を引き締めて、堅いながらも笑顔を作った。

「頑張ります!!」

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