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12cm~越えられない距離~

第3章 ヘンなヒト?~晶side

学校に着いて、真央とは別々のクラスに入る。

席につくと、中谷くんが話しかけてきた。

「根本さん、おはよう」

「あ、おはよう」

受け答えして、部活用のバックをロッカーに入れにいくと

「あ!!付けてくれたんだ」

中谷くんが目ざとくバックにつけたキーホルダーを発見する。

「これに付けるつもりで買ったんだ」

「そっか。ありがとう」

ニコニコと笑ってキーホルダー見てる。

「何か…嬉しそうだね」

その視線に、若干引きぎみなんだけど。

私の言葉に、中谷くんが鼻の上を赤くした。

「あ…。今まで買ってくれた人が実際に使ってるの見たことなかったから、ちょっと感動してる」

そう言って照れ笑いを浮かべた。

…変人、か。確かに変わった人だわ。

でも…悪くない、かも。

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