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12cm~越えられない距離~

第26章 そんなんじゃないから

意地悪って…あのなぁ。

口を開こうとすると、今まで真央たちと何やら話していたノブちゃんが

「はいはーい、ストップストップ!」

と、俺たちの間に割って入った。

「気付いてないだろうけど、取りようによっては誤解されそうな会話してるぞー?」

「え!?」

俺と皆美ちゃんはお互いの顔を見合わせた。

「そうか?」

「誤解って?」

全く分かってない俺たちに、ノブちゃんが苦笑すると

「心配だからついていってやろうか?」

「え!?ノブちゃん、いいのか?」

「ノブちゃん!?」

皆美ちゃんが驚いて、俺とノブちゃんを交互に見た。

「え?もしかして、榊原先輩ですか!?」

「え…あ、そうだけど…?」

戸惑ってノブちゃんが答えると、皆美ちゃんはキャー!!と悲鳴をあげた。

「え?え!?」

その反応にビックリしていると

「憧れてます!!尊敬してます!!大好きです!!」

皆美ちゃんの突然の告白に、誰もが驚いて目をパチクリさせて…

「…は?」

一番驚いていたのは、真央かもしれない。

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