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12cm~越えられない距離~

第5章 ナータマーヤ

それから俺たちは、いくつかの乗り物を楽しんで…その度にノブちゃんに連絡するものの、

「ごめん、まだ並んでる」

って返されるばかりだった。

「まだ乗れないの!?凄い人気なんだね!!」

通話を終わらせると、根本さんが腕時計を見ながら目を丸くした。

「ここの一番人気だもんなぁ。…根本さん、乗りたくないの?」

「ん~、そこまで並ばなきゃ乗れないならパスかな。他で楽しめるものあるし。…中谷くんは?」

「俺もパス」

俺の言葉に、根本さんがフフっと笑いを浮かべた。

「だと思った」

「じゃあ、これからどうする?飲み物もらいに行くか?」

「そうだね。ちょっとのど乾いたかな」

「それじゃ、ノブちゃんに連絡しとくか」

俺はメール画面を呼び出すと、

『これからナータマーヤに行く。終わったら連絡宜しく!!』

と打って送信した。

するとすぐに

『りょーかい!!』

と返ってきた。

「じゃ、行こうか」

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