12cm~越えられない距離~
第7章 球技大会で
「マジかよ!!」
俺は自分の右手を見つめた。
「はい、じゃテニスの個人は中谷で決定」
「次負けたやつ二人でダブルスな」
輪になってじゃんけんを始めた場から席に戻りかけて、ノブちゃんに声をかけた。
「俺、テニスだと。授業でしかやったことないのに」
「俺はバレー。緒方と山下がバレー部で、あとは背の高いやつで選ばれた感じだな」
「うわ!!身長格差だ!!」
うちの学校では体育祭とは別に、クラス対抗球技大会というイベントがある。
バレー、バスケ、サッカー、卓球、テニスで競いあうんだ。
その競技の部に入ってる人が優先的に選ばれていき…あまり戦力にならなそうなやつがじゃんけんで割り振られていった。
その結果、テニスになったんだけど。
「まぁ…無駄に期待されないだけましか?」
アキの方を見て思わず呟いた。
「あぁ…女子バスケな」
ノブちゃんも納得の声をあげる。
視線の先では、アキが中心になってメンバー調整をしていた。
「うわぁ。勝つ気満々だな」
「アキが入ってれば大丈夫じゃないか?」
ノブちゃんの言葉に、こないだの遊園地での出来事を思い出した。
きれいな軌道を描いて投げられたボール。
試合になったらどんな動きになるんだろ…。
俺は自分の右手を見つめた。
「はい、じゃテニスの個人は中谷で決定」
「次負けたやつ二人でダブルスな」
輪になってじゃんけんを始めた場から席に戻りかけて、ノブちゃんに声をかけた。
「俺、テニスだと。授業でしかやったことないのに」
「俺はバレー。緒方と山下がバレー部で、あとは背の高いやつで選ばれた感じだな」
「うわ!!身長格差だ!!」
うちの学校では体育祭とは別に、クラス対抗球技大会というイベントがある。
バレー、バスケ、サッカー、卓球、テニスで競いあうんだ。
その競技の部に入ってる人が優先的に選ばれていき…あまり戦力にならなそうなやつがじゃんけんで割り振られていった。
その結果、テニスになったんだけど。
「まぁ…無駄に期待されないだけましか?」
アキの方を見て思わず呟いた。
「あぁ…女子バスケな」
ノブちゃんも納得の声をあげる。
視線の先では、アキが中心になってメンバー調整をしていた。
「うわぁ。勝つ気満々だな」
「アキが入ってれば大丈夫じゃないか?」
ノブちゃんの言葉に、こないだの遊園地での出来事を思い出した。
きれいな軌道を描いて投げられたボール。
試合になったらどんな動きになるんだろ…。