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僕はもう君を抱けない

第5章 華緒梨のための第一歩

「…そ、ならいいや。そろそろ俺も歳だから恋人くらいね?」

「まぁそうですよね、俺もそろそろ作らないとヤバいですよね?」

「…合コンでもする?」

「いいっすね!あーでもやめときます。」

「ノリ悪いなー、雨戸!部長命令だぞ?」

「セコイっすよ、そういう時だけ部長命令は。…っと、もう5時か。すみませんがお先に失礼します。」

「あ、おう!おつかれ。」

部長室を出て急いでデスクに戻りカバンを取る

ニヤニヤ笑いながら隣で俺の顔をずっと眺める変態の大樹くん。

「なにー?急ぎの用事?」

大樹…キモい(笑)

「華緒梨待たせてるんだよ、お先!」

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