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僕はもう君を抱けない

第6章 愛って何ですか?

…チクタクチクタク…

時計の音だけが部屋にこだまして聞こえる。

「…。」

「…。」

沈黙を破ったのは「あ!ごめんなさい、私ったら…抱きついたりなんかして。」

美憂だった。

急いで離れたところに腰を掛け直し、コーヒーを一気に飲み干した。

相当恥ずかしかったのか、耳まで真っ赤。

可愛い…。

「ありがとう、嬉しかった…そんなことしてくれる人俺にはいないから。」

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