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僕はもう君を抱けない

第8章 俺たちにしか描けない未来

……。

ようやく時計の針が5時を指した

「おっつかれ!大樹行って来るわ。」

「…当たって砕けてこい!もしダメだったら俺がこの胸を貸してやる!」

大樹は自分の胸を叩きながらドヤ顔をしてみせた。

「ばーか、俺を口説こうとすんな。…さんきゅーな、大樹。」

こうなったらとことん振られてやる

そんで、大樹の胸で泣いてやる(笑)

大樹に背中を押され、堂々と会社を出た。

出たところにはもちろん、美憂ちゃんが立っていた。

「お疲れ様、じゃあ行こっか。」

「あのさ、今日は俺ん家にしない?」

「え、あ、うん。わかった。じゃあ行こ?」

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