だぶるラブ! 僕の周りは花盛り
第2章 キミを見ている
「キャー」
女の子の黄色い声が響く。
「おはようございます」
「おはようございます」
廊下を歩く二人の生徒の周りに集まる生徒達が次々と挨拶してくる。
「やぁ!おはよう!」
会長は片手を上げて微笑む男子生徒。
彼はこの学校の生徒会長、笹木 結真(ささき ゆうま)
王子様のような容姿の3年生。
「は、はう」
生徒の一人が廊下にフニャフニャと座り込んだ。
「大丈夫かい?」
笹木は片手で生徒を起こす。
「ありがとうございますぅ」
生徒は目をハートにして立ち上がる。
「あぁ会長様今日もかっこいい…」
笹木の姿を見るためだけに集まった生徒達が廊下の両端を埋めていく。
笹木は廊下の真ん中で手を振りながら歩く。
「笹木…会長、お願いですから…フェロモンを振り撒かないでください。後始末が大変なんですから!」
直ぐ後ろに付いて歩く生徒が、笹木に苦言を言う。
彼は手毬 良汰(てまり りょうた)生徒会副会長で同じく3年生。
「『振りまくな』って言われてもぉ、これが僕なんだよ」
会長はウインクして星を飛ばす。
その星は、手毬に向かってくる。
「あー…はいはい…」
手毬は笹木のウインクの星をよけると、無表情で一人歩いていく。
「あ!置いていくなよ!」
笹木は手毬の後を追っかけていく。
女の子の黄色い声が響く。
「おはようございます」
「おはようございます」
廊下を歩く二人の生徒の周りに集まる生徒達が次々と挨拶してくる。
「やぁ!おはよう!」
会長は片手を上げて微笑む男子生徒。
彼はこの学校の生徒会長、笹木 結真(ささき ゆうま)
王子様のような容姿の3年生。
「は、はう」
生徒の一人が廊下にフニャフニャと座り込んだ。
「大丈夫かい?」
笹木は片手で生徒を起こす。
「ありがとうございますぅ」
生徒は目をハートにして立ち上がる。
「あぁ会長様今日もかっこいい…」
笹木の姿を見るためだけに集まった生徒達が廊下の両端を埋めていく。
笹木は廊下の真ん中で手を振りながら歩く。
「笹木…会長、お願いですから…フェロモンを振り撒かないでください。後始末が大変なんですから!」
直ぐ後ろに付いて歩く生徒が、笹木に苦言を言う。
彼は手毬 良汰(てまり りょうた)生徒会副会長で同じく3年生。
「『振りまくな』って言われてもぉ、これが僕なんだよ」
会長はウインクして星を飛ばす。
その星は、手毬に向かってくる。
「あー…はいはい…」
手毬は笹木のウインクの星をよけると、無表情で一人歩いていく。
「あ!置いていくなよ!」
笹木は手毬の後を追っかけていく。