だぶるラブ! 僕の周りは花盛り
第2章 キミを見ている
渡り廊下に差し掛かった時、校門の桜の花びらが風に乗って飛んできた。
「桜の花びら…」
笹木は足を止め、校門の方を見る。
「ふふ、真新しい制服だぁ…」
新入生が続々校門を通って登校してくるのを見て笑う。
「…あの子…」
校門の所に立っている新入生に釘付けになる。
桜の花を見上げる瞳が潤んで儚く、花びらを纏った桜の精と見間違えるほどだった。
笹木は上履きのまま新入生の側に近づく。
「新入生?」
新入生の背後から声をかける笹木。
(注)その新入生は俊季です。
「は、はい」
新入生は少し赤くなりながら返事をした。
(なんてきれいな瞳をしているんだろう…)
目を奪われて、触れてみたい衝動にかられた。
「ようこそ、わが体育校へ」
『麗らかな 春の陽射しに 照らされて 花も恥じらう 花びらの君』
笹木は固まった生徒に歌を詠んだ。
ピピィ ピピィ
ポケットの中で携帯が鳴っている。
(手毬だな…)
笹木は新入生の肩に手置き、チュッと頬にキスをしてきた。
「な!」
固まる新入生。
周りにいた生徒達がざわめいている。
「…じゃ、またね」
笹木は固まった新入生をその場に置いたままその場から離れる。
ピピィ ピピィ
ポケットの中で携帯がまた鳴っている。
「桜の花びら…」
笹木は足を止め、校門の方を見る。
「ふふ、真新しい制服だぁ…」
新入生が続々校門を通って登校してくるのを見て笑う。
「…あの子…」
校門の所に立っている新入生に釘付けになる。
桜の花を見上げる瞳が潤んで儚く、花びらを纏った桜の精と見間違えるほどだった。
笹木は上履きのまま新入生の側に近づく。
「新入生?」
新入生の背後から声をかける笹木。
(注)その新入生は俊季です。
「は、はい」
新入生は少し赤くなりながら返事をした。
(なんてきれいな瞳をしているんだろう…)
目を奪われて、触れてみたい衝動にかられた。
「ようこそ、わが体育校へ」
『麗らかな 春の陽射しに 照らされて 花も恥じらう 花びらの君』
笹木は固まった生徒に歌を詠んだ。
ピピィ ピピィ
ポケットの中で携帯が鳴っている。
(手毬だな…)
笹木は新入生の肩に手置き、チュッと頬にキスをしてきた。
「な!」
固まる新入生。
周りにいた生徒達がざわめいている。
「…じゃ、またね」
笹木は固まった新入生をその場に置いたままその場から離れる。
ピピィ ピピィ
ポケットの中で携帯がまた鳴っている。