だぶるラブ! 僕の周りは花盛り
第2章 キミを見ている
(こいつもかぁ…)
錬馬はふうと息を履くと男子生徒の首を掴む。
「…このオレ様の前に立つとは、いい度胸だ!」
錬馬が睨みつける。
「立ってません!座っただけです」
男子生徒は震えながら反論する。
(こいつ俺に口答えした!)
錬馬の容姿と現会長の弟という立場で、あまり面と向かって反論された事がない。
(そうか、こいつ…オレを知らないのか…)
錬馬は男子生徒をマジマジと見る。
「……度、入学式を開会します」
司会者が式の開会を宣言した。
「は、はじまった…」
俊季は男子生徒より壇上に気が向く。
「あ、あの…離してください…入学式が始まりました」
男子生徒は首を掴まれているので、息が上がり、瞳に涙を溜め、身をよじらし、腕を押す。
ドクンッ
錬馬の心臓が大きく高鳴る。
「………」
錬馬は慌てて男子生徒を離す。
「あなたも、ココにいると言う事は、一年生なんでしょ?締める所は締めていた方がいいですよ」
男子生徒は何事も無かったかのように制服を調えて座りなおした。
(な、なんだ、今の感覚!兄貴に怒られた時の様な気分だ)
自分の手をグーパーさせながら考える錬馬。
「みなさん、入学おめでとう。私は… …っ… ……」
校長の挨拶がはじめる。
(始まった…!!!!だから、そこに座るなよ!)
錬馬は心の中で叫ぶが聞えるはずも無い。
「くっ…くそ!」
錬馬は、仕方なく席を一つ移動した。
錬馬はふうと息を履くと男子生徒の首を掴む。
「…このオレ様の前に立つとは、いい度胸だ!」
錬馬が睨みつける。
「立ってません!座っただけです」
男子生徒は震えながら反論する。
(こいつ俺に口答えした!)
錬馬の容姿と現会長の弟という立場で、あまり面と向かって反論された事がない。
(そうか、こいつ…オレを知らないのか…)
錬馬は男子生徒をマジマジと見る。
「……度、入学式を開会します」
司会者が式の開会を宣言した。
「は、はじまった…」
俊季は男子生徒より壇上に気が向く。
「あ、あの…離してください…入学式が始まりました」
男子生徒は首を掴まれているので、息が上がり、瞳に涙を溜め、身をよじらし、腕を押す。
ドクンッ
錬馬の心臓が大きく高鳴る。
「………」
錬馬は慌てて男子生徒を離す。
「あなたも、ココにいると言う事は、一年生なんでしょ?締める所は締めていた方がいいですよ」
男子生徒は何事も無かったかのように制服を調えて座りなおした。
(な、なんだ、今の感覚!兄貴に怒られた時の様な気分だ)
自分の手をグーパーさせながら考える錬馬。
「みなさん、入学おめでとう。私は… …っ… ……」
校長の挨拶がはじめる。
(始まった…!!!!だから、そこに座るなよ!)
錬馬は心の中で叫ぶが聞えるはずも無い。
「くっ…くそ!」
錬馬は、仕方なく席を一つ移動した。