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「新入生の皆さんは、これより学生証を作成します。
今日おこしの保護者の皆様は第一会議室で保護者会を行ないますので、保護者の方も移動をお願いします」
　司会者の言葉が響く。

（学生証？生徒手帳みたいなものかな？それより、パパはちゃんとママを捕まえているかな…）
　俊季は二階席の方を見て、両親を探す。



「名前を呼ばれるまで、そのまま座って待機していてください」


　壇上では、数人の先生方と複合機を押しながら入ってくる生徒たち。


「生徒会のみなさんよ…」
　生徒たちがザワザワしている。


「何が始まるんだろう…」
　俊季は先輩達の動きを見ている。



　笹木会長が壇上に現れる。

「キャー！　キング！」
　黄色い声があちこちから。


「静粛！！」
　壇上に立つ背の高い男子生徒が一括する。

　一気にホールが静まり返る。

「草刈風紀委員長。そんな怖い顔しないでください」
　笹木会長が困った顔で背の高い生徒の横に立つ。

「はい、すみません」
　草刈は会長に対して、敬意を表しながら小さく頭を下げる。



　笹木会長がマイクを持って壇上に立つ。
「みなさん、しばらく僕の話をきいてくださいね」

　会長の輝く笑顔で、生徒たちを魅了してる。

　生徒たちは静かに席に座る。