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だぶるラブ! 僕の周りは花盛り

第6章  副会長の苦悩

(電話してみよう)

 ポケットから携帯を出して、会長にコールをする。


(めずらしいな、いつもなら、すぐ出るのに…

出ない…

手が離せないのか?
まぁいい、直接行った方が早い)



「キャ~!」
 女子生徒の黄色い声が聞こえた。



(あっちにいるのか!)
 足早にその女子生徒方に行く。



「会長はどこですか?」
 手毬が、女子生徒のそばに近づいた時には、会長の姿はなかった。


「もういません…」
 女子生徒達がざわついている。


「何かありましたか?」


「副会長様。さっきキングが知らない男子生徒に『親愛の頬寄せ』をしてました!!!!」
 興奮した女子生徒が聞きなれない言葉を発する。


「『親愛の頬寄せ』?」
(!!!まさか!キス魔病を発生させたのか!!!あれほど『するな』と言ったのに!!)


女子1
「桜の木の下で二人見つめあって、キングから歌を送られていました」

女子2
「たしか、『麗らかな 花も恥じらう 花びらの君』だったかな?」

女子1
「じゃ、さっきの男子生徒は『花びらの君』だね!」


(あーもう。面倒だぁ 今の笹木は季語と関係ない57577もズレズレの和風言葉遊びにはまっている……」


「わかりました。協力感謝します」
 手毬は、その場から離れる。


(見つけたら、説教だな!)
 手毬は再び会長にコールをかける。

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