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あなたに溺れさせて

第1章 私が…?

あとを継ぐということはこの家から死ぬまで出られないということになる。

高校卒業後、私はこの相川財閥のトップになる予定だった

私が嫌だなんて言ったってお父様が聞く訳じゃない

だから、何も言わずにただ涙を堪え頷いた。

それなのに…

「来月からお前に任せようと思う」

なんて言うの。

真顔だから冗談じゃないってことくらいわかってる

そして…昨日の都姫の話が今ようやくわかった。

この事だったんだね…

「それから、都姫にはえっち専用のシッターとしてお前に仕えてもらう。」

「はい?何とおっしゃいましたか?」

「都姫にはお前の夜の相手になってもらう。社長になるということは接待も完璧にしなきゃいけないからな…。」

接待というのはお客に体を売るということ。

それで会社が儲かってたりもする…。

だから嫌なの

こんな会社…

本当はこんなことしたくないよ

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