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あなたに溺れさせて

第1章 私が…?

幼い頃、稀衣さんに「あんたなんて私の子じゃない。」そう言われてから私は避けるようになった。

その頃からだったかな、男遊びが始まったのは。

お母様の部屋の前を通れば聞きたくもない卑猥な声が聞こえる。

別に構わなかった

稀衣さんが男とヤってようがどうだってよかった。

ただ、私に愛を教えてくれたらそれでよかったの。

教えてなんてくれなかったけどね。

そんな母は数年前に死んだ

けど、泣かなかった

葬式にも出なかった

稀衣さんが死んだなんて私には…関係ない。

そして今、私にはお父様の後継ぎが出来るようになった。

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