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あなたに溺れさせて

第2章 私の恋

「本当になると思ってんの?」

え?どういうことよ?

「ならないつもり?お父様が許すはずないわ。」

「じゃあ逆に聞くけど、なって欲しい?俺に…夫に。」

…。

私は答えられなかった。

なって欲しいと言えばなって欲しいよ?

でも、それお父様に従うため…

私の個人的な感情はない

個人的な感情は…

「…な…でしょ…なって欲しいわけないでしょ!私は、私はね好きな人と結婚したいわよ。けど…無理なんでしょ…この家の…為に私は自分を犠牲にす…るっ…の。」

話し始めると涙がボロボロこぼれ落ちた。

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