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不器用なくちびる

第11章 未来

ちょっとためらいつつ、
ドキドキしながら石をめくる私。


〝学校でもう辛い思いしませんように〟


うんうん、そんなこと書いた気がする。
あと橘くんの石は…


…………


〝香山が書いている
願いごとが叶いますように〟


う、うそ…
今日3度目の号泣…
もうダメだぁ…
おばあちゃんに何て言おう。

あの時。
当然、それぞれ自分のことを
書いてると思ってた。
だってお願いごとだもん…

でも橘くんは
私のことを書いてくれていた。

でもそしたら…どういうこと…?

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