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ありがとう。

第2章 喧嘩

代表が代わりに詫びたせいか
優斗くんはバツの悪そうな顔で
下を向いたままだ。

由佳も突然謝られた事で
一瞬、怒りを忘れて驚く。

『どんな理由でも状況でも
仕事中に怒った優斗が悪いから。
由佳ちゃん。ごめんね?』
そう言って叱られた子供のように
不安そうで申し訳なさそうに
由佳の顔を覗き込む翔くん。

『いえ‥こちらこそ‥
怒ってごめんなさい‥』と
申し訳なさそうに由佳が呟くと

『由佳ちゃんは気にしないで?』
そう言いながらまた優しい笑顔で
由佳の頭を撫でた。

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