無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

回した手が那津の背中に爪を立てる。

それすらも気付かない程に芽依は乱れた。



「…っ…」



那津の顔が苦しげに歪む度に、爪の痕が増えていく。

速さを増す律動は、ベッドのスプリングをギシギシと鳴らし、芽依を狂わせた。



「そろそろ…イく？」


熱い視線が絡み合って、揺れる身体とその快感に
もはや返事をすることも出来ない。



『ひあぁ！それ、ダメぇっ！』


深く挿入されながら、那津の指が蕾をこね回し
頭の中で火花が散ったようにチカチカと弾けた。



そのまま熱い舌で口腔を貪られて
一気に快感の波が押し寄せてくる。


『んんっんーっ！』


（ダメ…それダメ…！！）



────キモチイイ─────



心ではなく身体が、脳がそう判断している。


『んぅ…んんっ、はぁ…っ』


一気に腰の速さが増して、芽依を高みへ昇らせようとしていた。



「…はぁ…っ…」


『んんっ…ぁふ…ん…！』　



もう我慢が利かなくなった頃
ぐりっと蕾を擦られて、その瞬間芽依の腰が浮いた。



（もう、イく────）



『んんん─────！！！』



那津にキスで口を塞がれたまま、芽依は初めてなのに、その太く熱いモノで絶頂を迎える。



「…俺も…出すぞ…っ」



そして、那津もまた眉をしかめながら
その熱い欲を芽依の腹へと吐き出した。