
溺れる愛
第12章 共犯
「チッ、めんどくせー。さっさとヤろうぜ」
「あぁそうだな。お前手押さえろよ」
「OK。」
『嫌…触らないで!』
抵抗も虚しく、易々と腕を捻りあげられると
そのまま砂浜に押し倒され、馬乗りになられる。
(怖い…!怖い!誰か!!)
那津の時とは比べものにならない程の恐怖。
それ以外には何もなくて、歯がガチガチと音を立てる程に身体が震えた。
「すぐ済むから大人しくしてろよ」
『い…や…!誰かああぁぁあぁ!!!』
勇気を振り絞って、目一杯大きな声を出して叫んだ。
その瞬間、パンッと乾いた音が鳴り響く。
(…いたい…やだ…怖い…)
馬乗りになっていた男から平手打ちが飛んできて
「おい、口塞げよ」
そう言った瞬間、男は芽依の着ていたTシャツを一気に破いた。
『─────!!!』
口は手で押さえられて声も出せない。
真っ二つに分かれた服の隙間から、芽依の下着と肌が露出する。
「次叫んだら…わかってるよな?」
厭らしい笑みを浮かべながら
男の手が芽依の胸に伸びてきた。
『ん──────!!!』
(いや!触らないで!気持ち悪い!!)
ジタバタともがきながら、なんとか逃れようとするも
強く押さえつけられたら手はビクともしない。
おまけに相手は3人だ。
もう絶望的だった。
「へへっ、中はどんなかなー?」
そのまま下着をたくしあげられて、膨らみが露わになった。
(いやだ!怖い…!誰か助けて…!!)
「やべーちょーピンク!」
「うわまじで!もしかして処女?」
「じゃあ俺が一番乗りだな!」
ゲスな会話が恐怖を煽る。
初めてじゃないと、どこか冷静に考えている自分もいた。
