無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

静かに唇が離れて、熱を浮かせた瞳で見つめ合う。
トクトクと心地良い心音が聞こえてくる。


『…そこは…触られてないけど…』



重なった唇をそっとなぞりながら言うと


「俺がしたかっただけ」


『…っ…あ…』


その言葉にぞくりと感じてしまう自分がいて、
那津の手が直接肌に触れて這い上がってくる。


服をたくしあげられて、ホックを外され
そのままグイッと首元に押しやられると
那津の熱い舌が露わになった膨らみに触れた。



『んっ…ゃ……』


ピクンと小刻みに身体が跳ねる。



（ダメ…また…流されちゃう…）


抵抗しなければいけないのに、先程の男達とは打って変わって
軽く疼いている自分の身体。

段々と熱を増すお互いの吐息に頭が痺れる。



「ここは？触られた？」


そして、胸の頂を舌先でチョンッと弾かれ
一際熱い吐息が洩れた。



『ぁんっ…触られて…ないっ…』


「でも、見られたんだよな？」


『んっ…うん…』



すると那津は、貪るようにジュルっと音を立てて
胸全体を覆い尽くす様に舐め始める。



『あぁっ…！ダメ…それっ…』


「…これ、いい？」


視線だけを上目遣いにこちらへ向けられ
その目にも犯されている気分になる。



『ん…ぁ…いい…気持ち…ぃ…っ』



もう、抵抗なんて忘れて
ただ那津の愛撫に溺れていた。

昼間、あれほど俊哉との電話で泣いたのに。


那津はその言葉に感化されたのか、愛撫に更に激しさを加えた。