
溺れる愛
第21章 波乱の合コン
その時、入り口の扉が開いて
男の人達がズラリと入ってきた。
「すみません!遅れてしまって…」
そこには最近よくご一緒した見知った顔が…
『た、田所さんっ…?』
「あ、芽依ちゃん!来てくれたんだね」
今は…仕事モードじゃないのね…。
私はすぐさま隣にいる菜々子ちゃんに耳打ちした。
『ちょっとどうして田所さんが…?』
「私が誘ったんです。だって先輩といい雰囲気だったじゃないですか~」
『そんな事ないのに…』
後の3人の方も、ぞろぞろと挨拶をしながら席につく。
どうやら1人は、もう少しだけ遅れるとの事だった。
そして私の目の前には、当然の様に田所さんがニコニコしながら座っていた。
なんだか…気まずい。
こうして乗り気じゃない合コンは幕を開けた。
