無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

─────早く終われ。




何度そう思ったか解らない。


だけどまだ始まったばかりで

これから何をされるのか、ただただ恐怖を感じながら
芽依は歯を食いしばって耐えた。



『い…や…っ、ん…』


那津の舌が肌を伝う度に洩れる声に
自分でも戸惑ってしまう。


（嫌なのに…怖いのに…！）


今まで顔の横にあった那津の腕が、片方だけそっと下に下ろされると
その手が脚を伝ってスカートの中へと侵入してくる。


『やっ、だ…あっ』


芽依が一際嫌がることを予想していたかのように
那津は胸の頂に軽く歯をたてて強く吸い上げた。


その瞬間、芽依の身体は少し仰け反って
脚に入れた力が緩む。

那津はその一瞬を見逃さずに一気に脚を割って内腿に指を滑らせた。


ちゅ…っと卑猥な水音と衣擦れの音
芽依の悩ましい声が静かな密室を埋める。



（やだ…今までと全然違う…！）


強く舌で愛撫される感覚が
芽依の思考回路を少しずつ麻痺させて行く。


『やぁ…ん、ぁあっ』


ちゅっと吸われる度に大きな声を上げる芽依に
那津は目線だけをこちらによこして
上目遣いで芽依を見上げると


「これ、いいんだ？」


と妖艶な微笑を浮かべた。



（嫌なのに…良くなんてないのに…）


あまりにも整ったその顔で

甘い意地悪な囁きに


芽依の抵抗も少しずつ薄れていく。

身体だけではなく、思考も全て。